ズボラ人間の私が最近喜々としてやっている「掃き掃除+簡易拭き掃除」の方法です。
1、¥100のスタンド式箒とちりとりを数セット用意し、思い立ったらすぐ使える場所に待機させておきます。(掃除しよう、と思いたったその時その場で目につくところに箒がなければ千載一遇の好機を逃すことになり、次の掃除のチャンスはいつ訪れることやら……)
2、普段飲むお茶を煎茶から安い番茶に切り替えます。自分だけの分で十分です。
3、茶ガラを捨てずに、乾かして (かびないよう要注意。湯沸かしポットのフタの上に置いておくと早く乾きます。無駄に逃げる熱に一仕事させる快感も味わえます。)ためておきます。
4、掃除する気になったらカラカラの茶葉を水で戻し、絞って床にばらまき、箒でホコリやチリとうまくまぶしながら掃き掃除します。
水気があるので拭き掃除したみたいに床がピカピカになります。しかもただの水ではなく、多少なりともカテキンの含まれた(多分)殺菌効果のある水です。※ ネコのいる家庭にはとっても合理的。しかもコストはゼロ。いや、お茶を安いものに換えた分の支出が減るわけで、我ながらあっぱれ。
※ 茶に含まれるカテキンは7月に最高値になるので、5月に摘まれる新茶より、二番茶の方がカテキンが多い、とのことです。
団塊の世代の方なら、子供の頃、掃除と言えば畳の上に出がらしのお茶の葉(または濡らしてちぎった新聞紙)を振りまいて、長い箒で掃き掃除をしましたよね。廃物利用で綿ぼこりもたたず、細かいチリもうまくからまる「珠玉」の生活の知恵でした。
いつの頃からか、箒もすたれ、轟音をたててネコを追い散らす電気掃除機(中国語では吸塵器。ナットク!)を何台も買い換え、買い足し、粗大ゴミから拾ってきたり、今では一部屋に一台ずつ位保有しています。20代の頃は「吸い込み仕事率○○W」という強力なマシンが出るたびにあこがれたほど掃除が好きだった私も、よる年並みで重い掃除機を引っ張り出し、コードを差し込み、ゴロゴロと引き連れて回ることがだんだんオックウに、というより掃除そのものもめんどくさくなり、今ではネコたちが寝ころぶために仕方なく必要最低限の掃き掃除、拭き掃除だけしかしなくなりました。
そんな私でも¥100ショップでスマートな箒とちりとりのセットを見つけると、うれしくなって何セットも買い込みました。ところがこれでは綿ぼこりが箒にからまったり、ちりとりに掃き込んでもじっとしておらずにマイマイコンコンしたりで、せっかくのやる気をそぐ原因に。
そこで先祖返りして茶葉を撒く方法を思い出し、やってみたのです。ところが、どうも昔と勝手が違う。茶葉が床にべちゃっとへばりついて箒について来てくれない。どーして?昔と何が違うの?謎は解けました。昭和30年代、一般庶民が日頃飲んでいたのは番茶。それがバブル期を経た今では煎茶になっていたのです。そこで番茶を買ってきてウーロン茶のように冷やして飲んだら、これがおいしいこと!ウーロン茶の比ではありません。なんだ、わざわざ有り難がって「○○省茶葉総公司」なんてところから輸入しなくても、昔ながらの番茶があるではないか!ホントに日本人の外国ブランド志向は根深いものがあります。さて、その出がらしを床に撒いて箒を使って見たら、見事、箒と一緒にせっせとお掃除してくれました。しかも、あとの床がピカピカ、拭き掃除をしたように汚れも取れていました。脱臭効果もきっとあるでしょう。これからはもう少しマメに掃除をしようと思います。なんちゃって。