この方法に関して、「明日から役立つ健康法」のページでもリンクさせて頂いている整形外科の寺山先生(OrthoPub-1)にお伺いしました。
先生からは「証拠(エビデンス)はないが先生のご意見として」という前提で、「顎から頭にかけたバンドは、顎を引きつけて、頚を真っ直ぐに保つ作用があったのではないかと考える。頭に当てるバンドの位置によっては、顎引きつけが効かない。」というコメントを頂きました。従って、ゴムバンドの位置は非常に重要なポイントです。
免許とって間もないというのに、結構遠出をするようになり、それとともに思いがけないピンチに直面しました。頸椎の痛みがぶり返したのです。もともと身長のわりに首の長い私は、病人介護をするようになった数年前から頸椎の痛みを覚えていたのです。首を回すとコキコキ、グジジジという音がしたり(よく注意すれば誰にでもある現象だそうですが)、デスクワークを長時間続けると首がきゅーんと痛んだり。なんとしても悪化することは食い止めなければと、水泳を始め、泳法を工夫して首の保護・強化に努めた結果、このところすっかり軽快して忘れかけていたのに、またもやです。
ハンドルを持つ重たい両腕、前をよく見ようと突き出す頭部、狭い空間で緊張しっぱなしの上半身、これらの過酷な条件が頸椎と胸椎に変な屈曲を強いるのでしょう。多くの方は腰に来るのでしょうが、相撲取り向きの腰の強さを誇る私の場合は首にしわ寄せが。こんなことでせっかくの免許が、近所へ買い物に行くためだけのものになってしまうのは情けない
運転中の姿勢を考えて見ると、そもそも
シートの大きさが体に合ってないのだから無理な姿勢になるのもあたりまえ。
自分の体型に合わせて改善すべく首に当たる位置に低反発ウレタンのマクラを縛りつけたりしました。この方法もかなり有効でした。
一層の快適さを求めて、さらに知恵をしぼり、思いついたのがリハビリ訓練室で目にした、頸椎牽引器具。頭からアゴに面具のようなものをかぶり、間歇的にモーターで斜め上方向に引っ張る器具、あれが運転席についていれば気持ちいいだろうな〜と考えて、休むに似たりの模索を繰り返すこと数日。
話しが長くなるので結論を言うと
¥100ショップのゴムひも一つでほぼ全面解決することが出来ました。
図解します。
要注意:
1.アゴの関節に負担がかかります。アゴに問題のある人、発育盛りの人はやらない方がいいと思います。そうでない人も長時間連続して装着する場合は十分気をつけて下さい。
2.窒息などの不測の事態が起こらないよう、装着したまま寝ないで下さい。
使用したゴムひもの長さ、私の場合は62〜63cmでした。(メーカーによって強さが違うので長さは当てになりません。あまりきつくするとアゴが痛くなります。)
これによって頭の重心が頸椎の真上に来るように位置補正されているようで、首がとてもラクになりました。
むち打ち症、肩こりなどにも有効ではないかと思います。(何しろ、素人のやってることですので、主治医に相談なさってからにして下さい。)
「こんな格好で運転しているのか?」はい、そうです。この歳になったら人の目なんか気にするもんか。でもスカーフなどで隠す、帽子をかぶる(by ラビーさん)などの手もあります。
さらに効果的な改良型も考案しました。少し手間がかかりますが、ずれる心配のない優れものです。
装着したら→