その後の消息は「後日談特集」にあります。
生ゴミの処理は現代人の最大の問題ではないでしょうか。
一番いいのは土に戻すこと。土の中の微生物によって有機物は肥沃な大地をつくります。あんな多量の水分を含んだものを多額の費用を使って焼却し、二酸化炭素を放出するなどという愚行を誰がいつからやり始めたのでしょうか。何故誰も止めようとしないのでしょうか。
自由になる地面を持っているならコンポストを設置するという手もありますが、私の経験では「臭い」「ウジが湧く」「出来た肥料がちょっとやそっとで取り出せやしない」の三拍子です。
そこで、ただ今、庭で「簡易」コンポストを実験中です。
                         
 材料: 

¥100大型ビニールバッグ
(ファスナー付のもの)
  
 






 



安価で簡便なため、世界中に広まっている中国製のチェック柄のヤツです。
 
     作り方:
                                    
  底の部分を適当にハサミで切り取ります。      

  庭の土を少し掘り、その上にバッグを置きます。  
 
 
ファスナーを全開すれば大きく口が開き、楽々生ゴミが捨てられます。
水が入っても底の穴から地面にしみ込むので大丈夫。
生ゴミの上に近くの土をスコップですくってパラパラふりかけ、ファスナーを最後までキッチリ締めます。これでハエもコバエもシャットアウト。
 
ただ今使い始めて10日ほどですが、ファスナーが閉まっていれば周りに悪臭はまったくもれません。というより、上下から土と接しているため、分解が速く、ファスナーを開けても普通のコンポストのような悪臭はほとんどありません。ハエも一匹も入っていませんから、ウジも湧いていません。
 ※後日談は一番下までスクロールして下さい。 
 ウジの嫌いな方は(好きな人もいないでしょうが)ご覧にならない方がいいでしょう。
 
ほどよく土に戻った暁には、柔らかいビニール袋ですから女性の力でも引き抜くことができると思います。紫外線でボロボロになるまで何回使えるかは未知数です。
 
「みみずコンポスト」というものもあることをネット検索で知りましたが、それもグッドアイデアですね。でも、時々ミミズさんをメンバーチェンジして土に帰してやらないと動物虐待にあたるのではないかと心配。ミミズを見つけたらバッグの中に誘致してみます。
 
 
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※但し、流しに置いてある時に産み付けたとみられるウジがついにバッグの中に発生!バッグの外から何だか内側が汚れているように見えて開けて見たらキャー。成虫になって飛び出させないよう注意せねば。難儀です。死に絶えるまで開けないことにします。
しかし、ウジというのは少々の毒物ではなかなか死なないホントに丈夫な赤ん坊です。キズ口にウジが湧く、というと地獄絵のようですが、その実、ウジは膿を食べてキズ口をきれいにしてくれるとかいう話です。ネット検索してみても、戦争体験者の方のお話として何件か載っています。アメリカかどこかで、ヒルに指先から血を吸わせることによって、縫合した切断指が生き返ったというニュースを見たこともあります。ウジ、ヒル、ハサミは使いよう。
 
ウジ発生に気付いてから3、4日目、外から見た目には袋の内側にくっついている姿は見えなかったので、開けてまたゴミを捨てました。その2日後、開けてみるとまたもや新しい奴らがウヨウヨ。小さいものはファスナーの縫い目から這い出して外に出ています。Oh,my god !そこで本日、過去の経験でウジの発生を押さえたと思われるものを投入。何かと言うと、海苔やセンベイなどの袋に入っている石灰乾燥剤。普段から捨てずに貯めてあるのです。私の乏しい化学の知識では、これを生ゴミに混ぜればPH調整になるだろうと。殆ど粉状(消石灰)になったものですが、粉を吸い込まないよう注意して袋を破り、200cc程を簡易コンポストの中へふりかけました。数時間後に開けてみると、袋の内側にウヨウヨ這い登っていたものは姿が見えなくなり、小さいウジは死んでへばりついていました。底の生ゴミの中ではまだまだ大勢生きて蠢いています……。明日、また開けてみます。☆
流しでハエに卵を産み付けられないために、生ゴミを水を張ったバケツに入れることにしました。簡易コンポストには水ごと捨てても大丈夫ですから。これでウジを見なくてすむようになればいいのですが。請う、ご期待。
☆明くる日、開けて見ました。大勢の皆さんはとってもお元気でした。それから2日ほどしてまた開けて見ました。やはり健在です。一定の大きさに成長したものに対しては石灰は効果ないようです。ただ、その後、水を張っておいたものからは新たなウジは発生していません。
臭いに関しては、一貫して悪臭は殆ど感じません。    
 
また暫く時間が経過して秋も深まった10月初旬。ゴミはまったく臭わず、静かに土に帰りつつあります。見たところウジの姿は全然なく、どうなったのかと思ったら、いました、いました。かき混ぜて見たら、ちゃんとさなぎになって眠っているようです。しかし、いつ羽化するのでしょう。越冬する気でしょうか。どなたか詳しい方、どう対処したらよいか、help。殺虫剤は使いたくありません。熱湯をかけるのも一法かも。しかし、そんな大量の熱湯を現場まで運ぶのは結構危険です。最後の手段としては、まったくウジのいないものを新規に設置し、ハエに占拠された方は来年の夏まで封印しておくことにします。例によって困った時の双子の法則。羽化しても環境中に飛び立つ日は来ないのだ。ハエとの知恵比べです。
 
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