家族に病人が出て私が介護することになって以来、頭にはどんどん白髪が増え、5年経った今では定期的に染めないとりっぱなゴマ塩頭になってしまいました。介護の直接的な肉体的精神的ストレスはもとより、派生して生じる様々な人間関係の難しさ、加えてまかり間違えば仕事を完全にやめなければならないかも知れないと思う情けなさ……でこのありさま。知人の中には年上でも黒々としている人もいるのに。お肌も関節も頭の中身も、絶対歳の割には若い自信がある私なのに、何の因果か髪の毛だけは薄毛の上に白髪まで。
(思い起こせば、白髪の最初の一本に気付いたのも、海外に長期出稼ぎに行った当初という、楽しい反面ものすごいストレスの中でのことでした。自分に関しては白髪とストレスの関係は明白です。)
ところが、最近ふと気付くともう前回の毛染めから2ヶ月位経っているはずなのに、白髪がほとんど目立ってないのです。分け目のところも。かき分けて見ると確かにいつものように表面に隠れたすぐ下の部分はかなり白いものがあります。でも以前は輝く白さだったのに、今は白さに勢いがなく、茶色っぽくなっている感じです。それに根元からしっかり黒い毛が多くなっているのです。
\(@ o @)/
これはきっと水泳の思いがけないうれしい効果ではないでしょうか。泳いだ後はホントに身も心も爽快、ストレス計で測ってみたらマイナス値を指すのではないかとさえ思えます。このことを実感出来る何よりも大きな変化は「明日もまた泳ごう」と考えることで「明日が来るのが待ち遠しい」という、もう40年以上も忘れていた気持ちがよみがえったことです。
あしたが待ち遠しくて眠るのがもどかしい……
遠足の前の晩、夏休みが近付いた頃、クリスマスやお正月前夜なんか特にそうだったですよね。遠い将来からすぐ明日のことまで含めて「未来が待ち遠しい」と思う気持ち-----これこそが子供の脳にふんだんにわき出ている若さの源泉ではないでしょうか。もちろん高齢になっても「旅行に行く日」とか「孫が遊びに来る日」等を待ち遠しく思って暮らしている人たちも多いことでしょう。でも、長年の先の見えない介護生活で、振り返れば「待ち遠しい」と感じることなど何一つなくなっていた私、かろうじて猫たちがくれる慰め・優しさでやっとこさ心の健康を維持できていた私ですが、今また、「早くまた泳ぎたい」という「待ち遠しい」気持ちを少しだけ取り戻していることに気付きました。
それから勿論水泳という全身運動、有酸素運動の効能は言うまでもないことでしょう。吸い込んだ空気を、吸った時間よりうんと長い時間をかけて少しずつ吐き出しながら、ストレッチング感覚でゆっくり泳いでいます。
また水の浮力に浮かんだ状態での首の左右運動の結果、長年の首の痛みが解消され、首がとっても楽になめらかに動くようになりました。テレビの健康番組でも言っていましたが、関節の若さが寿命と大いに関係あるとか。首がよく動くようになったということは頸動脈を通って頭部への血の巡りが改善されたはずです。頭皮の血流のため、と地肌をマッサージするのもいいでしょうが、首の血管が文字通り「ネック」なのかも知れません。
この白髪の減少効果、まだ半信半疑、染髪が1回少し先に延びただけという段階ですが、本物だったかどうか、また後日談に書きます。が、「ストレス値マイナス」がもたらす心身両面の大きなメリットは間違いなく本物です。
そうそう、水泳以外に、この2、3ヶ月に限ってそれまでと違ったことと言えば
1、自家製プリンをほぼ毎日1〜2コ食べた
3、毎日髪を洗った(毎日泳いだので)
4、洗髪用の石鹸を「みかん石鹸」というものに替えた
(みかんの産地で廃油から手作りされているものらしい)
考えてみれば以上の4つも思い当たりました。
プリンについては、以前から卵も牛乳も結構摂っていましたから……。しかし、この二つを同時に食べるのがいいのかも。それにシロップの糖分も?
エンサイをたくさん食べたこと、これは正真正銘それまでと比べると大きな変化です。というより生まれて初めてのこと。水泳ではなくエンサイのおかげだったのかどうか、これからエンサイのきれる冬になったら結果がはっきり分かるでしょう。でも、こうなったら冷凍保存しておきたいなあ。
それから、こんなこと言うと愛想尽かされそうですが……
実は友人がインドの自然染髪料「ヘナ」というものを一箱送ってくれて、次回は初めてこれを使ってみようと、今パソコンを打っている手元にもう半月ほど前から置いているのです。でも一向に白髪が目立ってこないので、置きっぱなしになっているのですが、まさかヘナの不思議な力が空気中を伝わって……?いや、こんなばかばかしいことをちらっとでも考えるのには私なりの理由があるのです。もう30年ほど前のこと、御多分にもれず便秘に悩んでいた私はセンナの葉の大きな袋を買って来たのです。部屋の中に置いておくと時々そこはかとなくセンナの香りが漂って来ました。ところがそれ以来一度もそのお世話になることなく、いつしか便秘のことは忘れ去っていました。非科学的と片付けることも出来ますが、一種の暗示効果もあるのではないでしょうか?今回も「ヘナってどんなんかな〜」などとチラチラ考えていたし、机に向かっている間中、ヘナの箱が視界の中に入っていたし、そんなにしょっちゅう白髪のことを意識するなんて今まで一度もなかったことです。暗示で白髪が黒くなるなんてホントならすごい発見。宜しかったらどなたか試してみて下さいませんか。ダメもとだし。