一昨年の夏の終わりに暴れ者を手懐けて保護、直ちにウイルス検査で白血病と分かり、即去勢、三軒長屋の猫小屋の一室で隔離。飼い猫のなってからは見違えるように大人しくいい子になったまっちゃん。私が部屋に入ると、まるで人間の子供のように対面で膝に乗って両手を私の首に回してヒシと抱き着いて、鼻先を私の顎の下に擦り付けて甘えました。
去年12/5だったか、突然呼吸がおかしくなり慌てて受診、緊急入院。胸腺に腫瘍が見つかりました。胸腺腫なのかリンパ腫なのかは分かりません。急性の危険な状態からは何とか脱却、年末から抗ガン剤治療を始めると私の心配とは逆に、目に見えて元気になっていき、食欲も戻り、じゃれて引っ掻いたり、以前のまっちゃんに戻って来て、何とかこれで1年でも2年でも平穏に暮らせるのではと儚い希望を抱いていたのですが、抗ガン剤開始から丸1ヶ月程して徐々にまた元気がなくなり、やっぱり副作用が、、、? 重い結膜炎と風邪のような症状も出て受診、胸腺の腫瘍はむしろ小さくなっているので、或いは骨髄に転移しているのかも知れないとのこと。1/30から抗ガン剤は中止、風邪の治療の抗生剤のみになりましたが、その2日後からもうご飯も水も飲みにくくなって、血液検査で黄疸と貧血、これは風邪じゃなく転移の疑い濃厚、入院してターミナルケアをして頂くことも出来るとのことでしたが、それよりそっと見送ろうと思って連れて帰った後で、まっちゃんは前から肝臓も悪かったので、今の症状がもし肝臓のせいだったら、肝臓の治療をすればもしかしてまた抗ガン剤が開始出来るかも知れない、現に胸腺腫は小さくなってるんだから、、、と思い悩み、明くる日また連れて行ったところ、貧血の度合いが何と殆ど血がない!という程度まで進んでいるとのことで、これはもう骨髄で血が作れなくなっているのだ、と納得、住み慣れた部屋で静かに見送ろうと決めました。
6日、7日と二晩まっちゃんの横で添い寝、殆ど眠らずまっちゃんの好きな、と言うか私の好きな曲を聞かせてやったりマッサージをしたり。一日100ccの補液も。
今朝の補液も済ませ人間の昼ご飯のため2時間程離れて、13時過ぎに戻って見ると、まっちゃんは目を開けてじっとしてる。そっと抱き上げて体位交換すると、ゆっくり手足を伸ばして、下顎呼吸が起こり、、、数分後に呼吸が止まりました。安らかだったと言えると思います。私が来なかったら、もしくは体位交換しなかったら、眠ったように、、、が可能だったかも知れないと言う後悔が、、、
まっちゃんは山に捨てられてから白血病になったのか、白血病と分かったので捨てられたのか、うちに来るまで何ヶ月、何年山を彷徨ったのか、いずれにせよこの山の中でまっちゃんと私が出会って一緒に過ごせた時間はかけがえのない宝物です。