私の無知のために刈られてしまったセンダン、切り株から葉っぱを生やした木のすぐ近くに確かもう一本50cmほどの高さの苗木が生えていて、「これも同じ木ね、これも可愛そうだけど」と言って切らせてしまったはず、とこの2日ほど必死で探し回ったのですが、切り株も見つからず。
その辺りは現在排水溝の会所をコンクリートで作るために深く掘られて、その残土を離れた場所に持って行って捨ててしまったのです。きっと木っ端微塵になってしまったんだ...
それでも他にも種が落ちて生えているのではないか、と地面を舐めるように探しながら歩いていたのですが、ダンプで捨てた土がある場所で、何と紛れもないセンダンの10cm程の背丈の小さく柔らかな葉っぱが突き出ているのを発見。
てっきり種から生えたものだと思い、剣スコを持って来て慎重に掘り出してビックリ。
種から生えたのではなく、その細く弱々しい茎の下にあったのは20cm程の長さにちぎれた細い根だったのです。そう、探していたもう一本の切られたセンダンの根に違いありません。
ユンボに粉砕された苗木の泥の中に埋められたちぎれた根が、それでも生きたいと必死で茎を伸ばし葉をつけた執念。自分の過ちで大事な苗木を切ってしまい、何とか片鱗を探し出して生き帰らせてやれないかと探した私の執念。この広い山の中で2つの執念が出会った奇跡。
取りあえずユズとクスノキの植えてある大きな植木鉢の隅に植えておきました。ここで少しリハビリしてからしかるべき植木鉢を用意して植え替えてやります。