2つの執念

私の無知のために刈られてしまったセンダン、切り株から葉っぱを生やした木のすぐ近くに確かもう一本50cmほどの高さの苗木が生えていて、「これも同じ木ね、これも可愛そうだけど」と言って切らせてしまったはず、とこの2日ほど必死で探し回ったのですが、切り株も見つからず。

その辺りは現在排水溝の会所をコンクリートで作るために深く掘られて、その残土を離れた場所に持って行って捨ててしまったのです。きっと木っ端微塵になってしまったんだ...

それでも他にも種が落ちて生えているのではないか、と地面を舐めるように探しながら歩いていたのですが、ダンプで捨てた土がある場所で、何と紛れもないセンダンの10cm程の背丈の小さく柔らかな葉っぱが突き出ているのを発見。

てっきり種から生えたものだと思い、剣スコを持って来て慎重に掘り出してビックリ。

種から生えたのではなく、その細く弱々しい茎の下にあったのは20cm程の長さにちぎれた細い根だったのです。そう、探していたもう一本の切られたセンダンの根に違いありません。

ユンボに粉砕された苗木の泥の中に埋められたちぎれた根が、それでも生きたいと必死で茎を伸ばし葉をつけた執念。自分の過ちで大事な苗木を切ってしまい、何とか片鱗を探し出して生き帰らせてやれないかと探した私の執念。この広い山の中で2つの執念が出会った奇跡。

取りあえずユズとクスノキの植えてある大きな植木鉢の隅に植えておきました。ここで少しリハビリしてからしかるべき植木鉢を用意して植え替えてやります。

 

昔なじみたち

中1で徳島市を離れて以来、何故か何十年も見ることがなかったカタツムリ。猫屋敷の周りにいるのはナメクジばかりでした><

梅雨入りも間近、絵に描いたような紫陽花とカタツムリの図。

 

こちらもまた幼なじみのツタさん。高知県の佐川で生まれて初めて心惹かれた植物の1つ。名前は知りません。

 

同じく佐川で、毎朝起きたらすぐに走って行って道端にしゃがんでのぞき込んだ可愛い花。最近知った名前はニワゼキショウ。

これら懐かしい皆さんがこの地に揃っている幸せ。

 

 

センダン、ハスノハカズラ

近所のミカン畑の中に数本のセンダンが生えているのを今年初めて確認。花が咲いたのでやっと分かったのです。

30年ほど前、大阪中之島の阪大跡地で漂ってくる芳香の元を辿って見つけた薄紫の花、その時ほど強い香りは感じられませんでしたが、近づいて見ると紛れもなくセンダンの香りが。

ネットで調べると葉っぱに除虫成分があり、生ゴミのコバエ対策とか、門の横に植えておくとハエや蚊が入って来ないとか。この効能のため農家では周りにこの木をよく植えているそうで、車で走ると確かに結構たくさん見かけました。

早速葉っぱを頂いて来て生ゴミで試して見ると、どっかの「コバエ○○」みたいな製品より格段に高い効果が見られました。

うちの敷地内には生えていないのでamazonで更に効果が高いというインドセンダン(別名ニーム)を何株か注文しました。鉢植えにして猫小屋の入り口に並べようと思います。成長が早いそうで楽しみです。

それが昨日、何と敷地内に一本、しかも猫小屋の横に生えていたのを発見。直径3cmほどの幹が切られており、根元から細い枝が生えて小さな葉っぱをつけていました。あっ...それは何ヶ月か前、工事のため不要な木を切ると言う時、私に「この木要りますか?」と聞かれて、その見慣れない葉っぱを見てこれがセンダンとは知らず、「可愛そうだけど要りません」と答えたことを思い出しました。わーん、許して~。切り株からまた立派に育ってくれることを祈るばかりです。そう言えば他にも同じ葉っぱの苗木が生えているのを見たような。探して見つけて保護せねば。

それから愛媛から大事にお連れしたハスノハカズラ様。

猫屋敷では真冬にも何枚か葉っぱをつけて元気に越冬していましたが、こちらのこの冬の3度の積雪と低温に、土の上に出ていた茎は何度か凍ってしまったようでカスカスになっていて、もうダメか~、でも土の中で根が生きているのでは、と祈っていたのですが、祈りが通じて見事に復活。

海の近くに生えるというツタなので、こんな山の中では多分うちにしかないと思います。早くまた地面いっぱいに広がって他の雑草を駆逐してくれますように。

2年前の猫屋敷の通路の写真です。

hasunoha201208.jpg

 

 

マダニ!!

自然がいっぱいの中での生活、のどかなばかりではありません。

何と、トッピーの瞼にマダニが食いついていました。

何日か前から「あれ、トッピーの上瞼に目くそが」と思っていたのですが、私と違って毎日顔洗ってるはずなのに何日も取れないし、私が取ろうとしても取れない??

そしてそれがだんだん大きくなって来るみたい!

え、もしや、と思ってよくよく見たら、げ、肌色のそれはもしかして本当にダニ?マダニ?

しかも次の日には色が黒っぽくなって来ていました。どうやらだんだん腹の中に吸血した血が溜まって来たらしい。

病院で取って貰うのが一番でしょうが時間が...

ネットで調べてみたら「アルコール・イソジン、線香の火などを使って弱らせて自分から離れて行くようにしむける」「ピンセットで取る場合でも弱らせてからやる方が良い」という情報がありました。

で、気門を塞いで窒息させてやろう、とミッチーオイルを塗って見ましたが特に変化なし、次にアルコール、またまたミッチーオイル、と塗ってみて、意を決して爪で挟んでじわっとゆっくり引っ張りました。

2、3回掴み直して、無慈悲に引っ張り続けていると「スポッ」という音と共に引っこ抜けました。トッピーは特に嫌がったり痛がったりすることもなく、鳴き声も上げず。

取ったあとにはまたミッチーオイルを塗っておきました。

 

何と、その後、ラグドール嬢にも同じように目の上に1匹!!

チカ坊と同じ部屋に隔離していたFIVの子、この子も他の子とケンカになることはないので、チカ坊と一緒に自由行動させてやったら、3日ほど帰って来なかったのですが、この間にダニに食いつかれたようです。

私を嫌っていてちょっとやそっとで触ることが出来ない...押さえつけてダニを引っこ抜くなんて出来そうもありません...

これからマダニの活動が活発になる季節、人間も気をつけなければ。

それにしても子供の頃、裸足で野山を転げ回って遊んでいたけどよく無事ですんたものです。

少しずつ

幸せを感じられるようになりました。

例えばリカちゃんのこんな姿...

頂き物の犬小屋でまったりするリカちゃん。他の子たちとの接触を避け、外の水飲み場がないようにして、毎日何時間か外で自由行動をさせてやれるようになりました。

しかもリカちゃんの周りはこんなに自然がいっぱい。

チャーミーとチュルオは昼間遊び疲れて毎晩ぐっすり。

これまで何年もみんなに苛められて家の外で暮らしていたルンルン、チュンチュン姉妹もそれぞれ家の中で安全に暮らせるようになりました。

FIVのチカ坊は誰ともケンカにならないし、乱暴者の新入りのリンタローも何故かチカ坊とは仲良くしてるので、チカ坊もみんなと一緒に外へ出してやれるようになりました。

去年の晩秋、こちらへ連れてきてからずっと猫小屋に閉じ込められて、丸々太ってしまってあまりにも可愛そうなので、外で運動させてやることにしたのです。

トッピーは早朝に1人だけで外へ出してやり、昼頃他のメンバーと交代させることにしました。

ということで猫たち全員がこの素晴らしい山の自然を満喫できています。

これはリンタロー。↓毛が剥げているのはケンカのためか、皮膚病か?

これがトム。↓最近スマートになりました。

でこれがバニーちゃん。↓チュルオ、チャーミーに次いで3番目に小さい。

黒猫はあとチカ坊とリンちゃん。

リンちゃんはただ今家出中...

 

 

スマホデビュー

突然に。

毎日寝るんじゃなくてぶっ倒れているという超過労な生活だというのに、何でまたメチャクチャ時間取られるスマホいじりなんかする羽目になったかというと、これは運命のイタズラなのです。

うっかりミス(実はしょっちゅうやる)でケータイの支払いが滞ってるのを知らずに、先日突然電話が発信出来なくなって、慌てて駆け込んだSoftbankの店、そこでたまたま目についた「今だけお得、スマホとタブレットをセットでずーっと毎月980円」というパンフ。金が絡むとさすがのシェフも遂にスマホに乗り換えるだろう、と思ったのですが、ツルツルのスマホはうまく掴みにくい上、キーボードが小さすぎてとてもまともに打てない、ということで断念。

そのキャンペーンはアンドロイドだったので私はパス、でもこの機会にそろそろガラケーともお別れする潮時?そうそう、今使ってるiPadの更新月っていつだったっけ?そろそろメモリが一杯になったし32Gの機種に買い換えたいな、と思っていたところだし。

スマホデビュー割りみたいなサービスもあり、色々料金プランを見直すと今よりだいぶ安くなるということだし。

iPadの更新月が今年の11月頃だとばかり思っていましたが、何と今現在がそのまっただ中、しかも期限まであと4日!

電話が切れてなかったらお店に来ることもなく気がつかずにまた2年待たないといけないところだった。怪我の功名でした。

で、ガラケーをiPhone SEに、iPadを機種変更しました。

何しろ時間がないので、取りあえずiPhoneで電話が出来るようにして、次に思わずカメラに熱中して猫写真をいっぱい撮り、それからHey, Siriでちょっと遊びました。

急ぎのルート検索など、カーナビやiPadで入力するより、もうSiriに頼む方が楽、文明の利器は利用せねば。声紋取られるんじゃないかとひっかかっていたんですが。

iPadの方はまだセットアップできてません。

まだまだメインで使うのはWindow PCですが、次回更新月が来る頃にはiPad Proに乗り換えるかも。この頃Officeなんか使うことなくなったし、イラストに限ればiPadのアプリでもいいかな。

 

 

山の春

花祭りの昨日、正真正銘、ソメイヨシノが満開になりました。前の日には先がとんがって見えた枝の先がふわりと丸くなりました。

山桜はチラリホラリから一気に五分咲き以上になった木もあります。あいにくの雨で、時折深いモヤが立ちこめましたが、雨に洗われて音もなく咲くサクラは青空の下とは別のしっとりした美しさがありました。

明日も暖かい予報、枝垂れ桜も一気に開きそうです。

サクラより先に美しい春の山の景色を。

足下には柔らかい緑の絨毯。

何ともういっぱいのツクシが。

ユキヤナギは大好きな花です。

窓から覗くシャクナゲの花。別の窓からはサクラが見えます。

見返りチュルオ。チュルオはご近所の皆さんに名前を覚えてもらってすっかり大人気者です。毎日何匹もモグラやネズミを捕まえるのが目下のお仕事。昨日の朝はカラになったご飯のお皿にのせてくれていました。

 

 

桜開花

29日から2泊で前の町へ帰っている間は寒波に加え雨、そして夜の帰路にはミゾレ。

昨日朝よくよく見たら5、6輪が開いていて、今朝になると晴れた空を背景に輝く花びらが。

最初に開いたのはソメイヨシノでした。

 

今までは車で5分程の河川敷までお花見に出かけなければなりませんでしたが、ここでは居ながらにしてお花見ができます。贅沢過ぎて畏れ多い、、、

チュンチュンのいい写真も撮れました。

カレンダーやっと発送

いつも勝手に送りつけている皆様へ、今日やっとこさレターパックでカレンダーを発送することができました。全員ではなく取りあえずPCの中にご住所のある皆様だけ。また追々発送させて頂きますが、「何で今年は私に送って来ないの」とむかついておられるお方様、おられましたらご遠慮なくご連絡下さい。

カレンダー第一刷は去年の御用納めの日に刷り上がっていて、年内にでもパパッと発送、のつもりだったのですが、先日の記事のように猫が相次いで病気になったり、引越の後始末が思いの外大変な作業だったりで、とてもとても発送に取りかかれなかったのです。

第一刷は手渡しできる皆さんに配ってほぼなくなり、2月の終わり頃ちょっと手直しした第2刷を発注、3月初旬に印刷上がっていたのにまたまた今まで時間がかかってしまいました。

シェフは「カレンダーなんか新年度に入ってしまったらもうあかんで」とガミガミ。で、何とか明日3月末日に到着するか?との期待を込めて今日発送したという訳です。

来年、というか今年からはもうこんなバタバタはせず、「猫友日めくりカレンダー」を見習って、せめて10月くらいには印刷できるようにしたいです。

 

強引にアトリエと名付けた引越先...ウグイスの鳴き声で目覚めるのはもうかなり前からのことでしたが、この2、3日で急に色んな木の新芽が芽吹き始め、ユキヤナギの花ももうすぐ満開、桜の蕾もピンクに色づいて来ました。何ヶ月も蕾のままだったシャクナゲの花も開き始めました。

本当にいよいよ夢に見た山での生活が始まるんだ-。隣近所に猫が迷惑かけるという肩身の狭い思いをせず、思いっきり猫たちを遊ばせてやれるー。

こんな理想的な山暮らしが実現するとは。この望みを叶えるには何とか都会育ちのシェフを説得、いや催眠術にかけないと...と密かに計画を練ると決めたのはブログを調べて見たら2006年のことでした。爾来丸10年、私の野望は見事叶ったのです。でかした、自分!ありがとう、神様!

あとは前からお願いしているように、「これまで生きて来たのと同じ時間生きる」という願いも叶えて下さいね。

「求めよ、さらば与えられん」

 

もうすぐ桜開花

またしても長らく更新できませんでしたが、元気でおりますのでご安心下さい。

うちの敷地内にはソメイヨシノ、山桜、枝垂れ桜の3種類があります。そのうちソメイヨシノの大木が一番早く開花しそうで毎日楽しみで蕾を見上げています。

これまでの一生で一番長く寒く辛かったこの冬もやっと終わり、この頃は少しずつ山小屋でチビトラやトムたちと日向ぼっこをする時間が取れるようになりました。いやホントはさっさとカレンダーの送付を済ませないといけないのですが、毎日毎日、知力・気力・体力を総動員して動き回り、夜10時頃になると倒れるように寝てしまう日々は相変わらず続いていて、なかなか作業に取りかかれません。

自分がもう1人いて欲しいなんて昔は意味分かりませんでしたが、今本当にそう思います。もう1人というより5人ほどいて、猫たちの部屋1つ1つで一緒に過ごしてやりたい、夜も一緒に寝てやりたい。

猫の住処は全部で6ヶ所、人間と一緒に住んでいるのは6匹。

クロリー、クリちゃん、シャム兄、仔猫のチュルオ、チャーミー、チュンチュン。

同じ屋根の下ですがリカちゃんはサンルームで1人きり。時々夜一緒に寝ています。

チビトラ、カラ、トム、バニー、ルンルン、ララ、コトラ、コケミ、コドン、フーの10匹は大部屋。

残りの面々は三軒長屋の猫小屋、東の部屋にはFIVのチカ坊とラグドール嬢、真ん中の部屋は新入りのリンタローが独り占め、西の部屋にはFIVのトッピー。計4匹。

時間が取れるようになったら順繰りに泊まりに行ってやろうと思います。

シャム猫サワディーと黒猫リンちゃんは勝手気ままに外で暮らしています。

それとこんな山の中にもまさかのノラ猫が。オスが2匹。1匹は一度捕まえてウイルス検査に連れて行きFIVもFeLVもマイナス。その後また姿を見なくなったので飼い猫かも。

もう1匹は黒猫でこれまたトムそっくりさん。この子もそのうち馴れると思います。

で、結局全部で何匹いるのか?

 

実は大変悲しいことですが、この冬...今年になって立て続けにFIVのミミちゃん、最高齢のユウユウ(16歳)、そしてまさかのゴローちゃんが亡くなりました。ユウユウは天寿を全うした、これまでの誰よりも穏やかで幸せな最期でした。枯れ木のように痩せたお腹を撫でるとゴロゴロ言って、眠るように息を引き取りました。お手本にしたい。

引越のストレス、私の多忙...それさえなければミミちゃんもゴローちゃんも新天地で長生きできたはずなのに。

悲しみを乗り越えて、新たな出発の春を迎えたいと思います。

イラスト描く時間はまだまだ取れそうもありませんが、まずアトリエの看板から描こうかな。板にペンキで。

 

 

猫イラストレーターmojuniの毎日がキャンプな日記と新作イラスト